#author("2024-02-29T09:15:43+00:00","default:staff","staff")
[[IPSJ Hokkaido]]

* 平成28年度講演会(主催・共催・後援・協賛) [#l4a4c85f]
*** 第56回計測自動制御学会北海道支部学術講演会 [#d3c22469]
主催:計測自動制御学会北海道支部

*** 平成28年度講演会・支部報告会 [#g72a7ca9]
日時:令和6年3月7日(木)~8日(金)

 =====================================================  
 情報処理学会北海道支部 講演会
 https://sites.google.com/site/ipsjhokkaido/
 
 日時:平成 28年 4月11日(月) 15:00-16:30(開場 14:30)
 場所:北海道大学 フロンティア応用科学研究棟 
     2階レクチャーホール(鈴木章ホール)
    (〒060-8628 札幌市北区北13条西8丁目)
 http://www.eng.hokudai.ac.jp/building/detail.php?area=2
 
 講師:原島 博 氏
   (東京大学名誉教授、特任教授))
    http://harashima-lab.jp/
 題目:新しい科学はどのようにして創られるのか?
     ー顔学の発想、顔学からの発想ー
 
 参加申込等:先着235名.参加無料.申込不要
      (当日,講演会場までお越し下さい.)
 
 問い合わせ先:小野 哲雄(情報処理学会北海道支部長,北海道大学教授)
        tono@ist.hokudai.ac.jp
 =====================================================       
 
 講演会後、同所において北海道支部報告会を行います。
 会員のみなさまはご参加ください。
 
 日時:平成 28年 4月11日(月) 16:30 - 17:00 支部報告会
 
 ===================================================== 
会場:北海道大学およびZOOMでのハイブリッド開催

* 平成27年度講演会(主催・共催・後援・協賛) [#l4a4c85f]
*** 第15回複雑系マイクロシンポジウム [#q141bee9]
参加費:会員3,000円/非会員5,000円/学生員1,000円/一般学生3,000円 論文集(PDF形式のみ)を含みます

 第15回複雑系マイクロシンポジウム(CSMS2016)のご案内
 
                  幹事    川上 敬(北海道科学大学)
                  実行委員長 古川正志(北海道情報大学)
 
  第15回 複雑系マイクロシンポジウムを下記のように開催いたしますので,ふ
 るってご参加下さい.このシンポジウムは,第1回を2002年に函館で開催して以
 来,少人数・シングルセッションで行われてきた小さなシンポジウムです.そ
 のため,シンポジウムでは複雑系システムについて,参加者全員による徹底的
 な議論が展開されてきました.また,このシンポジウムは若手研究者の研究発
 表のファーストステップの場としての役割も果たしており,第8回より優秀な講
 演者に「発表賞」を授与しております.
 
  科学・工学として,この分野にご関心のおありの方は是非ご参加下さい.
 
 主催:北海道複雑系工学研究会
 協賛:情報処理学会北海道支部
 後援:精密工学会、日本機械学会、計測制御学会 各北海道支部
 
 [シンポジウム]
   日時:2016年3月5日(土)10:00 〜 16:00[予定]
   会場:小樽商科大学札幌サテライト大講義室
  (〒060-0005 北海道札幌市中央区北5条西5丁目)
   参加費:2,500円(当日、受付でお支払い願います)
   講演論文:A4サイズ2段組2〜6ページ(既発表のリプリント可能)
      フォーマットは精密工学会,日本機械学会に準拠してください.
      言語は日本語又は英語とします.
      原稿の提出は、PDFファイル形式でお願いします.
 
 [ホームページ]
      http://csms2016.do-johodai.ac.jp 
 [特別講演]
   日時:2016年3月5日(土)16:00 〜 17:00[予定]
   会場:小樽商科大学札幌サテライト大講義室
  (〒060-0005 北海道札幌市中央区北5条西5丁目)
   講師:東京大学 淺間 一教授
   演題:最近のロボット開発技術に関する動向(仮)
 
 [懇親会]
   日時:2016年3月5日(土)17:30 〜 19:00[予定]
   参加費:未定
   会場:未定
   (詳細が決定次第、ご案内いたします)
 
 [講演申込み締切り]
   申込み締切り:2016年2月19日(金)
   論文の締切り:2016年2月19日(金) 厳守でお願いします.
 
 
 送付先:北海道情報大学経営情報学部
   内山(uchiyama.toshio@do-johodai.ac.jp)までメール添付でお送り下さい.
 
 [参加申し込み]
   参加申込み締切り:2016年2月19日(金)
   内山(uchiyama.toshio@do-johodai.ac.jp)までメールで申し込み下さい.
 その際には,下記フォーマットで提出ください.
 
 ********** 参加申込み *********
 氏 名:
 所 属:
 E-mail:
 懇親会: 参加・不参加
 シンポジウム: 参加・不参加
 *********************************
 
 [募集分野]
 (1)複雑システム−理論と応用−
 (2)進化計算
 (3)強化学習とその応用
 (4)バイオインフォマテックス
 (5)エージェントシステム
 (6)ANNとその応用
 (7)スモールワールド、スケールフリー、複雑ネットワーク
 (8)サイバーエージェント
 (9)人工生命
 (10)ハイパフォーマンス
 (11)観光情報
 (12)その他
 
 [これまでの開催地]
 2002年  第1回 はこだて未来大学(函館)
 2003年  第2回 定山渓温泉(札幌)
 2004年  第3回 旭川工業高等専門学校(旭川)
 2005年  第4回 北海道工業大学(札幌)
 2006年  第5回 北海道大学(札幌)
 2007年  第6回 北海道工業大学(札幌)
 2008年  第7回 勤労者福祉会館(旭川)
 2009年  第8回 北見工業大学(北見)
 2010年  第9回 ホテル甘露の森(ニセコ)
 2011年  第10回 北海道大学(札幌)
 2012年  第11回 北海道大学(札幌)
 2013年  第12回 北海道大学(札幌)
 2014年  第13回 苫小牧工業高等専門学校(苫小牧)
 2015年  第14回 北海道科学大学(札幌)
 2016年  第15回 小樽商科大学札幌サテライト大講義室
  (〒060-0005 北海道札幌市中央区北5条西5丁目(札幌)
事前参加登録(peatix)が必要です。当日会場受付はありません.

*** SICE北海道支部特別講演会 [#q141bee9]
参加登録・プログラム・会場に関する詳細は
当支部ホームページ(https://www.sice.or.jp/org/hokkaido/)を
参照願います.

 日  時: 2016年 2月29日(月) 15:30-17:00
 会  場: 北海道大学工学部アカデミックラウンジ3
 講  師: 松原 仁 ( 公立はこだて未来大学 教授 一般社団法人人工知能学会 会長 )
 講演題目: 「 深層学習は人工知能をどう変えるか 」
問い合わせ先:~
  〒060-8628 札幌市北区北13条西8丁目~
  北海道大学大学院工学研究院 機械・宇宙航空工学部門~
  江丸 貴紀 (emaru@eng.hokudai.ac.jp) 

*** JPHACKS Hackathon [#q141bee9]

 ◆JPHACKS Hackathon(北海道大学開催)開催概要
 ________________________________
 
 JPHACKS Hackathonは学生エンジニア・クリエイターからのスタートアップ輩
 出、サービス開発を目的とするハッカソンイベントです。チーム参加を基本と
 して、チームでのサービス開発を行なって頂きます。ハッカソン後は、ピッチ
 とソースコードの提出を行っていただきます。その後、JPHACKS審査委員会は
 審査し、開催後1週間以内にピッチイベント参加チームを選出いたします。選
 ばれた上位15チームは、Finalのイベントにおけるピッチ権を獲得いたします。
 
 開催概要
 開催日程2015年11月28日(土)-29日(日)
 開催場所
 北海道大学 フロンティア応用化学研究科棟1階 セミナー室1
 http://www.eng.hokudai.ac.jp/access/
 参加人数50名、15チーム前後
 参加資格・全国の大学生・大学院生・専門生・高専生の学生(学年不問(高校生不可))
 ・満18歳以上であること
 参加費用参加費無料(各ハッカソン/ピッチイベント会場までの交通費は実費個人負担)
 
 
 ◆ 参加までの流れ
 ________________________________
 
 エントリー(11月9日締切)
 
 エントリーフォーム送信(基本情報) http://bit.ly/1Nd43ym
 エントリー情報(チーム、希望開催場所情報)・選考情報(開発・研究経験など)の送信
 
 参加者発表(11月より随時発表予定)
 
 参加確定者へメールにて通知
 参加者ガイドライン配布
 
 ハッカソン開催(11月28、29日)
 表彰・懇親イベント開催(12月12日)
 
 日本中の学生エンジニアが協力して新しいプロダクトを生み出す国内最大規模
 の学生ハッカソンJPHACKSが昨年に続き、今年も開催が決定!北海道開催は、
 北海道大学と公立はこだて未来大学にスポンサー校となって頂き「北海道大学
 フロンティア応用化学研究科棟1階 セミナー室1」が舞台となります。
 
 北海道エリアの学生・ポスドクの方々はぜひ奮ってご参加ください!
 http://bit.ly/1Nd43ym
 ________________________________
 
 2014年開催は「最新テクノロジーをビジネスにつなげる」ことに着目し審査し
 ましたが、2015年は「オープン・イノベーション」をテーマに様々な分野の行
 政・学校法人・企業からのご支援をいただき学生同士、及び学生と産官学のコ
 ラボレーションの機会をつくることを目指しております。
 
 JPHACKS2015では3つの部門をご用意し、採択基準を設けることにより、産官学
 の分野で今後活躍する可能性のあるチーム/プロダクトを採択します。
 
 ●「ワールドチャレンジ部門(スタートアップビジネス分野)」
 世界に向けてスタートアップをする、事業を興すことを希望するチーム/プロダクトを採択します。
 
 ●「アカデミック部門(研究開発分野)」
 学術や研究開発分野のテクノロジーを新しい社会的価値につなげるチーム/プロダクトを採択します。
 
 ●「シビックテック部門(社会貢献分野)」
 テクノロジーを活用した市民の手による地域課題の解決を目指すチーム/プロダクトを採択します。
 
 各チームはハッカソン2日目に、プロダクト概要をオンラインで提出するタイ
 ミングに、審査を行なう部門の希望を一緒に提出していただきます。
 
 研究開発支援費総額100万円、スポンサー企業からの賞も多数!
 ________________________________
 
 部門採択チームに対して、JPHACKS運営事務局から総額100万円の研究開発支援
 費をご用意しています。その他にも、約20のスポンサー企業様から豪華スポン
 サー賞もご用意いただいております。
 
 全チームにGithubのプライベートレポジトリを無償提供、最適なチームでのバージョン管理を!
 ________________________________
 
 通常のハッカソン審査ではアイデアやプレゼンテーションスキルに左右されが
 ちですが、JPHACKSではハッカソン中にどこまで開発されたものか、という点
 についても着目して審査を行います。
 
 JPHACKSではGithubからのご支援のもと、全学生に対して、Githubのプライベー
 トレポジトリを無償提供を行い、全学生がチームでのバージョン管理の考えを
 身につけてもらうとともに、Github上の製品開発情報も”ハッカソン中のソフ
 トウェア開発実装力”という審査軸で評価に加えます。
 
 GitHubは2008年のサービス開始以来、年率100%という成長率で登録ユーザー
 数やレポジトリ数を伸ばしてきて、オープンソースの世界ではデファクトのプ
 ラットフォームとなっているサービスです。2015年6月現在、GitHubの登録ユー
 ザー数は970万、レポジトリ数は2330万。最近ではMicrosoftやOracleといった
 トラディショナルなIT企業もGitHubにレポジトリを用意するようになってきて
 います。
 ________________________________
 
 それでは、皆様のエントリーをお待ちしております。
 
 JPHACKS運営事務局
*** 第23回複雑系マイクロシンポジウム 特別講演 [#r5476b54]
講師:櫻沢 繁 氏(公立はこだて未来大学 教授)

*** エンタテインメントコンピューティング2015 [#q141bee9]
日時:2024年3月2日(土)15:00〜16:00(変更になる場合があります)

 **************************************************
 件名 EC 2015 発表募集
 **************************************************
 
 関係研究者各位(重複してお受け取りの場合はご容赦下さい)
 
 今年もエンタテインメントコンピューティングシンポジウム(EC 2015)を行
 います。今年は札幌(教育文化会館および北海道大学)を舞台とし、「ECどう
 でしょう」をテーマとして開催致します。北海道テレビ放送制作のバラエティ
 番組「水曜どうでしょう」のディレクター藤村忠寿氏による招待講演、EC2014
 で好評を博した参加者を巻き込んだ特別企画「Organized Game」、200万人規
 模の集客を誇る食の祭典「さっぽろオータムフェスト2015」など、北海道のエ
 ンタテインメントを随所に盛り込んだシンポジウムを企画しています。
 以下の要領で発表を募集しますので積極的なご応募をお待ちしています。
 
 会期:2015年9月25日(金) ~ 27日(日)
 
 会場:
 9月25日、26日 札幌市教育文化会館
 〒060-0001 札幌市中央区北1条西13丁目
 
 9月27日 北海道大学学術交流会館
 〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目
 
 締切:
  発表申込締切:2015年 6月22日(月)
  原稿提出締切:2015年 7月22日(水)
 
 対象分野:
  エンタテインメントに関する理論的・実証的研究、各種応用システム開発や
  コンテンツ製作などを広く募集します。
  例)
  ・ゲームプレイングプログラム/ゲーム理論/ネットワークゲーム
  ・ビデオゲームのための画像生成/インタラクション技術/演出手法
  ・音楽生成/演奏支援/立体音響
  ・エンタテインメントVR/複合現実感/エンタテインメントロボット
  ・ウェアラブルエンタテインメント/エンタテインメント系携帯コンテンツ
  ・バーチャルアイドル/エンタテインメント系Webデザイン
  ・インタラクティブアート/メディアアート
  ・電子玩具/テーマパークデザイン
  ・ゲーミフィケーション/エンタテインメントと社会
  ・エンタテインメントの認知科学/エンタテインメントの脳科学
  ・その他エンタテインメントと情報処理に関する話題
 
 発表形態・執筆要領:
 発表形態は以下の3種類から選択できます。
    ・口頭発表(ロング:20分間(予定)の登壇発表)のみ
    ・デモンストレーション発表のみ
    ・口頭発表(ショート:10分間(予定)の登壇発表)およびデモ発表
 
 デモ発表は全て一般無料公開を予定しています。なお、会場等の都合によ
 り、ご要望にお応えできない場合がありますのであらかじめご了承下さい。
 
 執筆要領の詳細について、下記URLからご確認下さい。
  http://ec2015.entcomp.org/cfp.php
 
 発表申込・投稿方法:
 発表申込・投稿システム OpenConfから行います。
 http://submit.entcomp.org/2015/openconf.php
 
 問合せ:ec2015@entcomp.org
 Twitter: @ipsj_sigec(ハッシュタグ #entcomp2015)
演題:物質基盤知能と人工生命

*** 第15回ロボットトライアスロン [#q141bee9]
概要:人工知能や人工生命は、そのプラットフォームを計算機とするが、生物の身体の中には計算機がない。生物における代謝は、一般的に身体への物質及びエネルギーの取り込みを担うと認識される一方で、代謝の化学反応経路が円環状であり、反応速度論的に非線形性がある事に留意すると、代謝反応は計算機として十分機能でき、知能的な振る舞いを実現できる事が示唆される。ここではその具体例として化学知能ロボットを紹介しながら物質基盤知能について考える。

 平成27年9月13日(日)13:00開始,17:00終了
 場所:北海道大学工学部フロンティア応用科学研究棟1階
 日本機械学会 2015年度年次大会市民向け行事にて 
 申込受付:8月17日月曜日~8月28日金曜日
 ポスター: http://robot-triathlon.org/2015/poster2015.pdf
世話人:奥野拓(公立はこだて未来大学)

*** CloudWeek2015 [#q141bee9]
*** 講演会 [#xe93aaf1]
講演者: 姫岡優介(東京大学)

 「Cloud Week 2015@Hokkaido University」のご案内
 
 本年も昨年に引き続き本センター主催による「Cloud Week 2015@Hokkaido
 University」を以下の日程にて開催いたします。
 大学,研究所,クラウドサービスプロバイダーなどからクラウド関連技術に関
 するリーダーをお招きして御講演いただくことで密な情報交換を行い,国内,
 道内における関連技術の発展に資することを目的としております。
 多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。
 
 
 ● 開催日:	2015年9月7日(月)~9日(水)
 ● 会 場:	北海道大学学術交流会館 (札幌市北区北8条西5丁目) 
 http://www.hokudai.ac.jp/introduction/campus/hall/
 
 ● 主 催:	北海道大学情報基盤センター
 
 ● 共 催: 日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第163委
 員会(ITRC)地域間インタークラウド分科会(RICC) , 一般社団法人クラウド利
 用促進機構,プライベートクラウド研究会北海道支部
 
 ● 後 援: 一般社団法人大学ICT推進協議会,情報処理学会北海道支部,北
 海道地域ネットワーク協議会,北海道大学情報基盤センター共同研究「インター
 クラウドにおける抽象的システム構成記述とブローキング方法の検討,「耐障
 害性を検証し自律進化する広域分散プラットフォームの検証 」
日時: 2024/1/9(火) 13:00~

場所: 北海道大学 情報科学研究院棟 A13講義室

演題:大腸菌代謝動力学モデルの摂動応答性とモデル細胞死

要旨:
大腸菌などの微生物を対象としたシステム生物学はこの数十年で、富栄養環境下・指数関数増殖期にある細胞集団については、成長速度-リボソーム量関係式・フラックスバランス解析・細胞サイズコントロールなど、様々な数理的法則を見出してきた。
これらの数理的法則の背後には「細胞の代謝状態は定常状態にある」という仮定が存在する。しかし、1,000種類以上の化学物質・化学反応が複雑に相互作用する「細胞」という系において、定常状態の存在性や安定性はそれほど無批判に仮定して良いものなのだろうか。むしろ「どのような条件で安定な定常状態が存在できるのか」を問うことが、「生きている」という状態を理解するため極めて重要ではないだろうか。
また近年、ストレス環境下における細胞生理状態では遅いダイナミクスや記憶現象が生じており、それらの理解のためには定常性に拠って立つ理論アプローチでは不十分であることも指摘されるようになった。理論的関心としても実験からの需要としても、代謝の静力学を超えて動力学の理論フレームワークの発展が必要である。
そこで我々は大腸菌の代謝動力学を理解するための第一歩として、代謝ダイナミクスが代謝物質の濃度への摂動に対してどのように応答するかを複数のモデルを用いて調べた。その結果、大腸菌代謝反応動力学モデルは代謝のトイモデルに比べて、代謝物質の濃度への摂動に対して大きな応答を示すことが分かった。加えて、モデルによっては代謝物質濃度の摂動は「休眠状態」と呼ばれる大腸菌の成長停止状態の振る舞いと似た、非常に遅い緩和ダイナミクスを引き起こすことも明らかとなった。モデル縮約やネットワーク拡張などの手法を用いて代謝モデルを改変することにより、代謝モデルの持つ強力な応答性にはATPやADPといった補酵素や、代謝ネットワーク構造の構造が重要な役割を果たしていることが明らかになった。
また、より摂動を大きくしていった場合にいくつかのモデルは成長速度がゼロの「細胞死」に対応するような状態を示すことが分かった。我々はこのモデルの細胞死がどのような機構で生じているのかを明らかにし、また「ここから先ではどのように遺伝子発現状態を制御しても生き返ることは出来ない」というPoint 
of No Returnを数理モデル上において特定した。
本セミナーでは以上の内容を報告し、「細胞を一からつくることの難しさ」や、「生きている状態と死んでいる状態の本質的な違い」を理解するためにそれらをどのように役立てることができるのかを議論したい。

世話人:宮原英之(北海道大学)miyahara@ist.hokudai.ac.jp


*** 講演会 [#ice8c48f]

講演者: 藤井海斗(NII)

日時: 2023/12/12(火) 16:30 - 18:00

場所: 北海道大学 情報科学研究院棟 A22講義室

演題:組合せ最適化における局所探索の近似保証

要旨:

局所探索は、組合せ最適化における基本的なアルゴリズム設計の技法であり、
さまざまな組合せ最適化問題に用いられている。本講演では、局所探索を
理論的に解析する手法(の一部)を概説し、劣モジュラ最適化および
サンプリングとの関連について紹介する。また、講演者の研究成果である、
局所探索によって近似解が求まる条件と、そのスパース最適化への応用
についても述べる。

世話人:宮原英之(北海道大学)miyahara@ist.hokudai.ac.jp

*** 講演会 [#ice8c48f]

講演者: 道下 佳寛 (理化学研究所)

日時: 10月13日 14時45分 ~

場所: 北海道大学 情報科学研究院棟 A22講義室

演題: 強化学習による理論解析手法の開拓〜AlphaZero For Physicsに向けて〜

要旨:

近年の機械学習分野の目覚ましい進展を受け、物理学(特に物性物理)の分野においてもその手法を取り入れ上手く適用しようという動きが出てきている。例えば、実験・数値シュミレーション結果の判断[1,2]や、ニューラルネットワークに量子状態を表現させエネルギー等について最小化して基底状態・定常状態を解く手法[3-5]や、これまでの実験データを学習データとし物性を予測させるマテリアルインフォマティクス[6,7]などがある。これらは、あくまで数値シュミレーションや実験分野への適用であり、理論解析手法の開拓に対する機械学習の応用の事例は皆無であった。

そこで本研究では、「物理の有用な理論解析手法の探索」を、グラフ理論の意味での木の表現を通じて、「ある種のゲームの最善戦略の探索」の問題にマッピングし、それを強化学習(特にAlpha
Zero)のアルゴリズムを用いて解くフレームワークを提案する。また具体的な問題について適用し、実際に既に知られている解析手法を「発見」できる事を例示する。

本セミナーでは、まず、物理学の研究における基本的な問題意識と、特に量子多体系におけるいくつかのモデルとその理論解析の処方箋を、わかりやすい簡単な例を用いていくつか共有しする。さらに強化学習手法について説明した後に、物理の問題をどのようにして強化学習に解かせ、理論解析手法を開拓していくのかについて議論する予定である。

Reference

[1] J. Carrasquilla, et al, NPhys.: 13, 431-434(2017)~
[2] V. Bapst, et al, NPhys.: 16, 448-454(2020)~
[3] G. Carleo, et al,Science: 355, 602(2017)~
[4] Y. Nomura, et al, PRB:96.205152(2017)~
[5] N. Yoshioka, et al, PRB:91.214306(2019)~
[6] A. O. Oliynyk, et, al,ACS: 28, 20, 7324-7331(2016)~
[7] S. Wu, et al, Comp. Mat., 5, 66 (2019)

世話人:宮原英之(北海道大学)miyahara@ist.hokudai.ac.jp


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